春の体調不良と情緒不安定(イライラや不安感)の原因

春が近づいていくると、なんだか体調不良が増えたり、イライラや不安感など情緒不安定に悩むことも多いのではないでしょうか。
昔から「木の芽時(早春、樹々から新芽が芽吹く頃)」は体調不良が増加したり、自殺や変な人が増える、なんて言われますが、ストレスで疲れていたり、もともと感受性が豊かなひとほどこの傾向が強くなります。
季節の変わり目のなかでも、冬から春、というのは特に要注意。
それでは、一体なぜ春は体調不良や情緒不安定に襲われるのでしょうか。
原因は主に二つ挙げられます。
変化①激しい温度変化

冬から春は、三寒四温とも言われるように気温の変化が激しいことで、体も自律神経が乱れやすくなり、体調や精神面に影響が生じます。
また、冬場はずっと体を緊張させていたのが、春の穏やかさでふっと緩み、溜め込んでいた感情や疲労が溢れ出してしまうのです。
変化②社会のストレス
春は自然の影響で体調が不安定になりやすい時期ですが、一方、社会面でも様々な変化の時期ですよね。
新入生、新社会人、移動などの変化や新しい環境に追われ、三月は仕事も忙しくなります。
春は、心身だけでなく社会的にも体調不良や精神不安定にいざなう要因で溢れているのです。
東洋医学の考え方でも、春は「肝」のエネルギーが活発になる季節と考えられています。
この「肝」というのは、エネルギーや怒りをつかさどるもので、イライラや怒りっぽくなることが増えると言われています。
春の体調不良や、イライラ、不安感の対処法
春の体調不良があらかじめ予想される場合、冬に溜め込んだ疲労やストレスが溢れるので、1月、2月のうちはなるべく無理をしないで休息を心がけるようにしましょう。
無理をしない、というと難しいかもしれませんが、意識的にリラックスする時間をとったり、自律神経のうち副交感神経が優位になる習慣を持つようにしましょう。
春の変化ストレスに対抗するコツは、一言で言うと「副交感神経を優位にさせる時間を意識的に増やすこと」です。自律神経系は、心身を緊張させる交感神経と、逆にリラックス状態にする副交感神経が車の両輪のようにバランスをとることで正常に機能します。
普通はこのバランスは生体内で無意識に調整されているのですが、春に変化が多い人は、交感神経系ばかりが活性化してしまいますので、生体の自動調整能力が追い付かなくなりやすい。そのため意識的に副交感神経系を活性化させてあげるとよいのです。
リラックスする習慣は、たとえばのんびりと散歩をしたり、半身浴やヨガもよいでしょう。
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また、記事の下でも紹介していますが、不安感やイライラの解消に効果的な鎮静系のハーブティーも簡単に取り入れることができるのでおすすめです。
ノンカフェインなので、夜の一杯の習慣にしましょう。
1月、2月頃から整えておくことも大事ですが、春になってからでも遅くはないので(ここで無理をすると5月にどっと溢れて「5月病」に)、「緩めるケア」を日々の生活に取り入れていきましょう。
もし体を動かすことが好きなひとは、アウトドアなどエネルギーを発散させる、というのも春のイライラや不安感におすすめです。
冬から春にかけての変化の時期は体調不良に繋がることもありますが、同時に滞っていたことがよい方向に変化するきっかけにもなります。
春、溜め込んだあれこれをすっきり断捨離して、リラックスできる新しいことを始めてみてはいかがでしょうか。