自然と心

「パニック障害」は天気が原因でも悪化する?

パニック障害とは

精神疾患のひとつにパニック障害という疾患があり、パニック障害の主な症状としてパニック発作が挙げられます。

パニック発作とは、動悸や息切れ、吐き気や発汗といった身体症状(どういった身体症状が現れるかは個々で違います)に、激しい不安感や場合によっては自殺願望などの精神症状を伴った発作症状です。

また不安感から逃れるように他者に攻撃的になることもあります。

それはちょうど溺れそうなときに誰かにすがりつこうとして相手を激しく引っ掻いてしまうようなものかもしれません。それくらい発作のときは感情を自分でコントロールすることができなくなります。

パニック障害の悪化しやすい(発作の起きやすい)状況として、過度の緊張や疲労過多の状態が挙げられます。

その前に、一点だけ、パニック障害について考える際に抑えておきたいポイントが、「原因」と「きっかけ」の微妙な違いです。

この「原因」としては、仕事や寝不足で疲労感が溜まっていたり、食生活の乱れなどで自律神経やホルモンバランスが不安定だったり。

また、過去にパニック発作の起きた場所や状況でも、精神的な緊張のため発症しやすくなります。

この過去に発作の起きた場所で生じやすいことを予期不安と言います。

予期不安とは、「また失敗したらどうしよう」「また発作を起こして周りから白い目で見られたらどうしよう」という不安から、全身が緊張状態に陥って、パニック発作の出やすい状態になってしまうことを指します。

パニック発作の起きやすい場所の例
  1. 電車に乗っているとき
  2. 人混み
  3. 仕事での会議中や授業中、登校中など
  4. 車の運転中

こうした緊張状態を、ここではまとめて原因と呼びたいと思います(「土台」と言い換えてもいいかもしれません)。

そして、「原因」とある程度切り分けて考えたい(重なる部分もありますが)のが、きっかけです。

たとえば、先ほどあげたような緊張状態のときに、誰かの言動が「きっかけ」となって動悸や不安感などの過呼吸や腹痛に襲われる。

突然カッとなって誰かに当たったり、自暴自棄になったりする。

その「きっかけ」は、他人の言葉だけでなく、物音や笑い声、ニュース報道、また過去のフラッシュバックの場合もあるでしょう。

周囲からすれば、本当に些細なことが「きっかけ」となって「症状」が出ることがあります。

  1. 原因 —- 疲労や精神的な緊張、生活習慣やホルモンバランスなど、パニック発作を起こす土台。
  2. きっかけ —- 誰かの言葉や、大きな物音。虫や、部屋の汚れ。過去のフラッシュバック。普段は気にならない些細なことが「きっかけ」になることも。
  3. 症状 —- 動悸や息切れ、腹痛、吐き気、呼吸困難など。激しい不安感を伴い、その不安感を抑えるために、他者に攻撃的になったり、同じ動作を強迫観念的に繰り返すことも。

この「原因(土台)」「きっかけ」「症状」の三点を踏まえた上で、引き続き、この記事のテーマである「パニック障害と天気」についても解説したいと思います。

パニック障害と天気の関係性

パニック障害は、疲労や緊張、生活習慣の乱れの他に、天気によっても悪化することがあります。

たとえば、強風や雨など低気圧の影響が挙げられます。

これは気象病という風にも言われますが、気象(低気圧、気圧の激しい変化)によって体がストレスを感じ、そのストレスに対抗しようとして自律神経がバランスを崩してしまいます。

無意識のうちに神経が緊張状態になってしまっている、と言えば分かりやすいかもしれません。

ストレスというのは積み重なるものなので、過労や精神的な緊張だけでなく、梅雨時や台風のような天気(低気圧)もまた、先ほど触れた「原因」の一つになります。

こうして複合的に影響し合い、パニック障害の悪化を招きやすくなるのです。

天気もパニック障害の「原因」の一つになる。

天気だけでなく、夏の蒸し暑さや寒暖差などもストレスとなって悪化を助長します。

パニック障害の対処法(予防法)

パニック障害の対処法としても、ここまで触れたように「きっかけ」や「症状」「原因」を考慮して考える必要があります。

 

「きっかけ」への対処法

いつも同じことがパニックの「きっかけ」になるようなら、その「きっかけ」となるべく距離を置くようにしましょう。

無理をすればするほど。余計にパニック発作のトラウマが重なり、「予期不安」を強めることに繋がります。

たとえば教室に行くたびに発作が生じるなら、一度学校に行くのをやめるというのも、大切な対処法と言えるでしょう。

 

「症状」への対処法

パニック発作になったとき、頭で症状を抑えようとすると余計に悪循環にはまってしまう危険性があります。

不安が不安を呼んで袋小路にはまり込んでしまいます。

そこでおすすめしたいのは、腹式呼吸やツボ指圧、簡単な体操など、「体からのアプローチ」です。

色々と方法はありますが、不安感の強いときに行なってみて欲しいのが、以下のポーズです。

画像 : Twiiter 身がまま整体

手首を重ねるようにして、わずかに空間を開け、胸の前で軽く組むようにします。

こうすることで胸の緊張がゆるみ、自然と呼吸がしやすくなり、徐々に不安が静まっていくのが実感できます。

パニック発作の出そうな兆候があったり、電車の車内、会議の前など、緊張しているときのリラックス法として行ってみて下さい。

 

「原因」への対処法

過労や寝不足、食生活の乱れなどが「原因(パニック障害を起こしやすい土台)」となっているので、自律神経を整えるための長期的な対策(食事療法や運動、睡眠の質の改善)を行うようにしましょう。

特に精神に与える食事の影響は大きく、一週間だけでも一変させれば、ずいぶんと違いが実感できます。

また、天気についても、低気圧や台風が近づいてくる際にはなるべく無理をしないように心がけましょう。

低気圧が迫っているかどうかがわかる「頭痛ーる」というアプリも活用するとよいでしょう。

パニック障害は、風邪のように翌朝にパッと改善するようなものではありませんが、徐々にコントロールできるようになり、徐々に改善していくので、小さな努力と、努力できた自分を大切にしてあげましょう。

以上、パニック障害と天気の関係性および対処法でした。